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「相模原市気候変動の影響への適応策」の策定について 発表資料 平成29年3月分 | 相模原市

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(1)

「相模原市気候変動の影響への適応策」の策定について

このたび、「相模原市地球温暖化対策実行計画( 区域施策編) 」の一部として、

「相模原市気候変動の影響への適応策」を策定しましたので、お知らせします。

1 策定の背景

本市は、これまで「相模原市地球温暖化対策実行計画」に基づき、温室効果 ガスの排出を抑制し、地球温暖化の進行を緩和する方策である緩和策の取組を 推進してきましたが、今後、厳しい温暖化対策を実施したとしても、気候変動 の影響は避けられないと予測されており、気候変動により既に現れている影響 や今後避けることができない影響の回避、低減等を図る適応策の取組が必要と なります。

本市では、熱中症対策、災害対策等の適応策の側面を有する様々な取組を実 施していますが、これらについて気候変動の影響への適応の観点から体系化及 び強化を図り、適応策として総合的かつ計画的に推進するものです。

(2)

2 本市が取り組む分野、主な対策等

分野 項目 懸念される影響 主な対策

自然災害

浸水( 内水) 、 洪水

浸水や河川の氾濫リスク の増大

浸水( 内水) ハザードマップ及び 洪水ハザードマップの活用、雨水 排水施設等の整備

土砂災害

土砂災害の増加及び被害 の激じん化

土砂災害ハザードマップの活用、 森林の整備

健康

熱中症

熱中症に罹

患するリスク の増大

熱中症に関する普及啓発

感染症

感染症の感染リスクの増 大

感染症媒介動物等の定点調査、感 染症に関する普及啓発

自然生態系

生態系や種の分布域 等の変化

生態系の保全、分布域等のモニタ リング

適応策の推進に必要な基盤的対策

気温や水質等のモニタリング、 ( 新規) 適応策に係る普及啓発

問い合わせ先 環境政策課

電話 042-769-8240(直通)

(3)

今から気候変動の影響に備えよう

これからも

から気候変動の影響に備えよう ら気候変動の影響に備え

進みます!

地球温暖化による気候変動の影響を最小限に食い止めるには、 引き続き省エネや節電に取り組むとともに、一人ひとりが気候 変動の影響を知り、具体的に備えることが大切です。

皆さんのご理解とご協力をお願いします。

「さがぼーくん」からのお願い

参考:国連世界気象機関「2050年の天気予報」(2014年 NHK)

▶ 東京は8月に40.8℃を記録

▶ 真夏日は連続50日以上、熱帯夜は60日以上

▶ 熱中症で亡くなった方は6,500人を超えて過去最悪

▶ 日本列島にはスーパー台風が接近し、 大雨と共に暴風に最大級の警戒が必要。

2050年 の 天気予報

気候変動の影響に備えよう (適応策)

▶ 熱中症や蚊媒介感染症の対策を知り、予防する。

▶ ハザードマップを確認する、防災訓練に参加する。

▶ 地域の緑化活動へ参加する。 身近なところで起きる

温暖化が進んだ日本の姿

参考:国連世界気象機関「2050年の天気予報」(2014年 NHK)

大雨と共に暴風に最大級の警戒が必要。

今より厳しい地球温暖化対策を取ったとしても

気候変動による影響は避けられない

と予測されています。

お問い合わせ 相模原市 環境政策課 ☎042-769-8240

私たち一人ひとりにできる適応策

ハザードマップの活用

風水害時避難場所、浸水想定区域、

  土砂災害警戒区域等の確認 防災訓練への参加

大雨に関する気象情報等の 積極的な情報収集

土のう、止水板の設置  雨水浸透ますや側溝の清掃 森林保全活動への参加        など

浸水・洪水、土砂災害

ハザードマップの公表、防災訓練の実施、 雨水排水施設等の整備、森林の整備 市の取組の例

主な適応策

短時間強雨や局地的豪雨の増加による浸水や河川の氾濫リスクの増大、 土砂災害の増加などが懸念されます。

自 然 災 害

MAP

生態系の保全、分布域等のモニタリング

植樹などによる自宅など 敷地内の緑化の推進

地域の緑化活動や緑地保全活動への参加 など

生態系の変化、種の分布域の変化などにより、自然環境及び 社会に幅広い影響を与えることが懸念されます。

自然生態系

市の取組の例

熱中症や感染症に関する普及啓発、 感染症媒介動物の定点調査

主な適応策 長袖、長ズボンの着用   蚊帳の活用

虫よけ剤の活用      不要な水たまりをなくす

地域の清掃(蚊発生の抑制)など

涼しい服装        日傘・帽子の利用 

水分・塩分の補給     打ち水

壁面緑化         家屋の断熱・遮熱性能の向上

暑さに関する情報の積極的な収集 など 熱中症

感染症

平均気温の上昇や真夏日の増加による熱中症リスクの増大、 蚊媒介感染症の感染リスクの増大などが懸念されます。

健  康

市の取組の例

(4)

年 平 均 気 温 の 推 移

各年における1時間最大雨量の推移

気候変動の将来予測

※点線は変化傾向 出典:気象庁データを加工 出典:相模原市消防局「消防年報」から作成

市内の年平均気温は上昇傾向にあり、1時間最大雨量も増加傾向にあります。

これまでの相模原市内の気候

現在と将来(21世紀末)の気候を比べると、厳しい地球 温暖化対策を取った場合でも、気温は上昇し、真夏日や 大雨による日降水量は増加すると予測されています。

将来の相模原市内の気候 これからの地球温暖化対策  「緩和策」と「適応策」

(2080年∼ 2100年)将 来

厳しい温暖化対策を 取った場合 0.4℃∼ 1.8℃上昇

(1984年∼ 2004年)現 在

東京の平年値

15.4℃

指   標

年 平 均 気 温

0 20 40 60 80 100

(㎜)

(℃)

(年)

(年)

(年)

相模原中央 (㎜) 相模湖

H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25 H27

これからの地球温暖化対策

気温の上昇

大雨の強度・頻度の増加 台風の激化

無降水日数の増加 など

熱中症や感染症リスクの増加 洪水・土砂災害の頻発、激じん化 農林畜産業への影響 など

温室効果ガスの増加 気 候 変 動 気候変動による影響 地球温暖化の進行

12 13 14 15 16 17

H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25 H27

0 20 40 60 80 100

H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25 H27

熱中症による救急搬送人員数(5月∼9月) 浸水被害及び土砂災害の件数

平成20年8月28日の集中豪雨では、1時間に96.5㎜ の雨量を記録し、大きな被害が発生しました。 熱中症により、救急搬送される人は増加傾向

にあります。 0

100 200 300 400

H20 124

70

272 270 259 364

224 333

H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

床 上 26

0 3 2 0 0 0 0

床 下 124

0 7 3 0 1 1 0

29 9 5 14

2 0 5 3 H20

H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

浸水家屋数(戸) がけ崩れ 年 度 (件)

相模原市消防局 津久井消防署

変化傾向(相模原市消防局) 変化傾向(津久井消防署)

(人)

(年)

すでに相模原市でも気候変動による影響が出ています!

すでに相模原市でも気候変動による影響が出ています!

(5)

相模原市気候変動の影響への適応策

( 平成29年度∼平成31年度)

平成29年3月

相 模 原 市

(6)

目 次

第1章 策定の趣旨

1−1 背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1−2 策定の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

第2章 本市における気候変動の現状

2−1 気候の経年変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2−2 気候変動に関する市民意識( 市民アンケート結果の概要)・・・・・・5

第3章 気候変動の将来予測 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

第4章 気候変動の影響への適応に関する本市の対応等

4−1 気候変動の影響に関する国の全国的な評価及び神奈川県の評価・・・8 4−2 気候変動の影響に関する本市の評価・・・・・・・・・・・・・・・9 4−3 懸念される分野別の気候変動の影響と主な対策等・・・・・・・・10 4−4 取組状況の報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

参考資料 策定までの経過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

(7)

第1章 策定の趣旨

1−1 背景

地球温暖化が進むと、気温が上昇するだけでなく、地球全体の気候が大きく変動します。 気候変動により、自然環境や生態系のみならず、社会や経済にも深刻な影響を及ぼすことが 懸念されます。

平成26年11月に公表されたIPCC( 国連の気候変動に関する政府間パネル) の第5 次評価報告書においては、地球温暖化の原因と考えられている温室効果ガスの排出を抑制し、 地球温暖化の進行を緩和する方策である緩和策( 以下「緩和策」といいます。) を最大限実施 したとしても、今後も温暖化傾向は続き、その影響は避けられないことが示されました( 同 報告書によると、今世紀末( 2081年∼2100年) の世界平均地上気温は、現在( 1986 年∼2005年) と比較して、厳しい温暖化対策を取った場合は0.3℃から1.7℃まで 上昇し、厳しい温暖化対策を取らなかった場合は2.6℃から4.8℃まで上昇すると予測 しています) 。

そこで、気候変動により既に現れている影響や今後避けることができない影響の回避、低 減等を図る取組( 以下「適応策」といいます。) が必要となります。今後は、緩和策と適応策 を地球温暖化対策の両輪として推進していく必要があります。

(8)

平成27年に開催されたCOP21( 国連気候変動枠組条約第21回締約国会議) で採択 された「パリ協定」では、「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低 く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する。」といった緩和策に関する事項だけで なく、「適応計画の立案プロセス及び行動の実施」といった適応策に関する事項も規定され ました。

日本においても、熱中症患者の増加、記録的な豪雨による土砂災害の発生等、温暖化の影 響と考えられる事象が増加しつつあることから、国は、気候変動による様々な影響に対し、 政府全体として整合のとれた取組を計画的かつ総合的に進めるため平成27年11月に「気 候変動の影響への適応計画」( 以下「適応計画」という。) を閣議決定しました。

気候変動の影響は、地域の気候条件、地理的条件、社会経済条件等の地域特性によって大 きく異なり、また、早急に対応を要する分野も地域により異なることから、適応計画は、国 レベルの取組だけでなく、地方公共団体における適応策の策定及び取組の推進を求めていま す。

(9)

1−2 策定の趣旨

(1)位置付け

本市では、平成24年3月に策定した相模原市地球温暖化対策実行計画( 区域施策編) ( 以 下「実行計画」という。) に基づき、これまで再生可能エネルギーの利用促進、省エネルギ ー活動の促進等の緩和策に該当する取組を推進してきたところです。

一方、適応策については、熱中症対策、災害対策等の個別の行政課題として適応策の側面 を有する様々な取組を既に実施しています。気候変動の将来予測を踏まえ、これら既存の取 組について、気候変動の影響への適応の観点から体系化及び強化を図り、本市全体の地球温 暖化対策として整合の取れた取組を総合的かつ計画的に推進するため、相模原市気候変動の 影響への適応策を実行計画の一部として新たに策定するものです。

(2)基本的な考え方

現行の実行計画の計画期間は、平成31年度までであり、同年度の改定を予定しています が、気候変動により懸念される中長期的な影響を意識し、実行計画の改定のタイミングを待 つことなく、平成31年度までに取り組む短期的な対策を中心に適応策として策定するもの です。

本市において平成32年度から始まる新たな実行計画を策定する際には、緩和策と適応策 を一体のものとして検討します。

本市は、国や県との適切な役割分担の下、本市の地域特性を踏まえた適応策を推進するこ とにより、気候変動による市民の生命、財産及び生活、自然環境等への影響を回避又は低減 し、市民が安全で安心して暮らすことのできる社会の構築を目指します。

(10)

第2章 本市における気候変動の現状

2−1 気候の経年変化

平成元年以降の本市の年平均気温や降雨量の推移を見ると、平均気温は上昇傾向にあり、 1時間最大雨量も増加傾向にあることが分かります。

(11)

2−2 気候変動に関する市民意識( 市民アンケート結果の概要)

適応策の検討に当たり、市民がどのような気候の変化による影響を実感しているかについ て、神奈川大学と共同で市民アンケートを行いました。

<調査概要>「身近な気候の変化と気象災害に関する意識調査」 実施時期:平成27年1月から6月まで

調査対象:市内在住の20歳から69歳までの男女2,000人から無作為抽出 有効回答数:850人( 有効発送数1,973人 有効回答率43.1%)

「身近な地域で、ここ数年間でどのような気候の変化による影響が生じていると思います か?」という質問に対しては、①健康( 熱中症、感染症) 、②自然災害( 浸水被害・土砂災害) 、

③自然生態系に関する影響を実感している市民が多いことが分かりました。

6.2 8

15.8 16.8 10.2

27.7

23.3 39.6 19.3

20.4 15.8

26.4 32.6 27.8

50.4

57.5 44.9 62.8

60.5 63.1

44 39.4 45.7

18.1

9.8 11.1 11.6 15.7 11.1

8.8 13.7

身近なとろの生き物の種類が変化している 桜の開花が早くなり紅葉が遅くなるなどの変化が生じている 近くで収穫される農作物の品質が低下している 近くで収穫される農作物の種類が変化している 雨が降らない日が多くなり水不足といった渇水が増えている 短時間に降る強い雨により土砂災害が増えている 短時間に降る強い雨により浸水被害が増えている デング熱など蚊が媒介する感染症が広がっている 熱中症など暑さによる健康への被害が増えている

非常にそう思う ややそう思う あまりそう思わない 全くそう思わない 無回答

図表5 アンケート結果

(12)

【参考】本市における熱中症による救急搬送人員数の推移( 5月から9月まで)

【参考】本市における浸水被害及び土砂災害の発生件数

年度

浸水家屋数(戸) がけ崩れ

(件) 床上 床下

H20 26 124 29

H21 0 0 9

H22 3 7 5

H23 2 3 14

H24 0 0 2

H25 0 1 0

H26 0 1 5

H27 0 0 3

(13)

第3章 気候変動の将来予測

本市における気候変動の将来予測に当たっては、「21世紀末における日本の気候」( 環境 省、気象庁2015年) の気候変動予測データから、本市に関係する部分( 東日本太平洋側) を抽出しました。

現在( 1984年∼2004年) と将来( 2080年∼2100年) の平均値の変化量を比 較すると、厳しい温暖化対策を取ったとしても、気温は上昇傾向にあり、真夏日は増加傾向 にあると予測されています。

年降水量については、増加するケースと減少するケースがあり不確実性が高いとされてい ますが、大雨による日降水量については、厳しい温暖化対策を取ったとしても増加すると予 測されています。

指標

現在

1984年∼2004年)

将来

2080年∼2100年) 東京の平年値

厳しい温暖化対策を 取った場合

厳しい温暖化対策を 取らなかった場合 年平均気温 ℃∼1℃上昇 ℃∼5℃上昇 日最高気温 ℃∼1℃上昇 ℃∼5℃上昇 真夏日の年間日数 日増加 日増加

年降水量 mm −3mm∼5mm −4mm∼5mm 大雨による日降水量※ mm∼6mm %増加 %増加

気候変動による影響の例として熱中症が挙げられますが、熱中症は、気温だけでなく湿度、 輻

ふ く

射熱等も発症に関係すると考えられており、環境省のホームページでは、熱中症予防情報 として、WBGT( 暑さ指数) の予報が公表されています。日最高気温が高くなるにつれて発 生率は上昇し、35℃を超える日の発生率は、特に高齢者で非常に高くなります。

図表6 気候変動の将来予測

※ 東日本太平洋側の各アメダス観測点における日降水量の総発生数のうち、上位5%の日降水量の平均値

出典:21世紀末における日本の気候( 環境省、気象庁2015年)

図表7 年齢階級別・日最高気温別に見た熱中症患者発生率( 東京23区) 65歳以上

(

)

(14)

第4章 気候変動の影響への適応に関する本市の対応等

4−1 気候変動の影響に関する国の全国的な評価及び神奈川県の評価

本市の適応策を検討するに当たっては、国や神奈川県における気候変動の影響に関する評 価を前提とし、地球温暖化により本市にどのような気候変動の影響が生じるのかを把握する 必要があります。

適応計画では、7つの分野、30の大項目及び56の小項目について、現在及び将来にお いて予測される気候変動の影響を、重大性( どのような影響を与えうるのか、その影響の程 度、可能性等) 、緊急性( 影響の発現時期や適応の着手・重要な意思決定が必要な時期) 及び 確信度( 情報の確からしさ) の観点から評価しています。

その結果、全国的に重大性が特に大きく、緊急性及び確信度が高いと国が評価した小項目 は、「水稲」、「果樹」、「病害虫・雑草」、「洪水」、「高潮・高波」、「死亡リスク」、「熱中症」、

「分布・個体群の変動」及び「暑熱による生活への影響」の9項目となっています。 一方、神奈川県の地球温暖化対策計画においては、適応計画の分類体系を前提とし、神奈 川県における気候変動の影響評価が行われています。その結果、次の3つの基準により、神 奈川県において特に影響が大きいとされる項目が抽出されています。

①国の評価において「重大性」が「特に大きい」、かつ「緊急性」及び「確信度」が「高 い」になっており、かつ、神奈川県に当てはまるもの

②国の評価において「確信度」に科学的不確実性があるものの、既に神奈川県内で現象が 確認されていて、「重大性」が「特に大きい」、かつ「緊急性」が「高い」もの

③その他神奈川県において特に当てはまると考えられるもの

分野 大項目 小項目

国の評価 神奈川県の評価

重大性 緊急性 確信度

現在の 影響

将来予測 れる影響

農業・林業・ 水産業

農業

水稲

果樹

病害虫・雑草

農業生産基盤

林業 特用林産物(きのこ類等)

水産業

回遊性魚介類(魚類等の生態)

増養殖等

水環境・ 水資源

水環境 沿岸域及び閉鎖的水域

水資源 水供給(地表水)

自然災害

河川

洪水

内水

沿岸

高潮・高波

海岸侵食

山地 土石流・地すべり等

健康

暑熱

死亡リスク

熱中症

感染症 節足動物媒介感染症( デング熱等)

その他 【複合影響】

(15)

4−2 気候変動の影響に関する本市の評価

国や神奈川県の評価結果を踏まえると、本市においても気候変動の影響は様々な分野に及 ぶことが懸念されます。本市の適応策においては、市民の生命及び財産に直接的な影響を与 えることが懸念される分野や、自然環境及び社会全体に影響を与えるおそれがある分野を優 先度の高い分野と位置付け、国や神奈川県との適切な役割分担の下、平成31年度までの3 年間で取り組む分野を「自然災害」、「健康」及び「自然生態系」としました。

「自然災害」の分野については、大雨による降水量の増加等により、浸水被害、土砂災害 等のリスクが高まると予測されている分野です。

また、「健康」の分野については、平均気温の上昇等により、熱中症や感染症のリスクが 高まると予測されている分野です。

さらに、「自然生態系」の分野については、種の分布域やライフサイクル等の生態系の変 化により、自然環境だけでなく、農業や林業等の各種産業、水環境・水資源、都市生活等、 他の幅広い分野に影響を与えることが予測されている分野です。

なお、これらの分野については、気候変動に関する市民意識( 市民アンケート) の結果にお いて、既に気候変動の影響を実感している市民が多い分野となっています。

分野 大項目 小項目

国の評価 神奈川県の評価 本市の評価

現在の 影響

将来予測 される影響

優先度の 高い分野

農業・林業・ 水産業

農業

水稲

果樹

病害虫・雑草

農業生産基盤

林業 特用林産物(きのこ類等)

水産業

回遊性魚介類(魚類等の生態)

増養殖等

水環境・ 水資源

水環境 沿岸域及び閉鎖的水域

水資源 水供給(地表水)

自然災害 河川

洪水

内水

沿岸

高潮・高波

海岸侵食

山地 土石流・地すべり等

健康

暑熱

死亡リスク

熱中症

感染症 節足動物媒介感染症( デング熱等)

その他 【複合影響】

(大気汚染物質の濃度の変化)【ぜい弱集団】

【非臨床的】

自然生態系

分布・個体群の変動 【在来】

(分布域、ライフサイクル等の変化)【外来】

都市生活

都市イ ンフラ等

水道、交通等

その他 暑熱による生活への影響

図表9 本市における評価

※ 「自然災害」の分野に含まれる「沿岸」については、市内に対象地域がないため、本市の優先度の高い分野から除外しました。

「健康」の分野に含まれる「その他(大気汚染物質の濃度の変化)」については、国の評価において、気候変動の影響に関する知 見の不足等が指摘されていることから、同様に除外しました。

(16)

また、各分野に共通する適応策の推進に必要な基盤的な対策として、気温、水質等のモニ タリングを継続するほか、新たに適応策に係る普及啓発を行います。

分野 項目 主な対策

自然災害

浸水( 内水) 、洪水

浸水( 内水) ハザードマップ及び洪水ハザードマップの活用 雨水排水施設等の整備

土砂災害 土砂災害ハザードマップの活用、森林の整備 健康

熱中症 熱中症に関する普及啓発

感染症 感染症媒介動物等の定点調査、感染症に関する普及啓発 自然生態系 生態系の保全、分布域等のモニタリング

適応策の推進に必要な基盤的対策

気温、水質等のモニタリング ( 新規) 適応策に係る普及啓発

適応策の実施に当たっては、気候変動による影響の程度を把握しながら、必要に応じて見 直すとともに、平成32年度から始まる新たな地球温暖化対策実行計画を策定する際には、 気候変動の状況や国内外の取組の状況等の情報収集を行い、分野の拡大等を検討します。

4−3 懸念される分野別の気候変動の影響と主な対策等

(1)自然災害

ア 浸水( 内水) 、洪水

<懸念される影響>

・今後、短時間強雨や局地的豪雨の増加により、雨水排水施設の能力超過等による 浸水や河川の氾濫リスクが高まるおそれがあります。

<主な対策>

・大雨による内水氾濫を想定した浸水区域を設定し、当該区域や避難所、水害に関 する知識等を記載した浸水( 内水) ハザードマップを公表します。

・相模川、境川等の外水氾濫について、河川管理者が公表した浸水想定区域、避難 所、風水害時避難場所、水害に関する知識等を記載した洪水ハザードマップを公 表します。

・浸水( 内水) ハザードマップ及び洪水ハザードマップを活用し、日頃から大雨によ る被害対策や避難行動についての理解の促進を図ります。

・雨水管、雨水浸透ます等の雨水排水施設の整備や河川改修を進めます。

イ 土砂災害

図表10 本市が取り組む分野

(17)

害時避難場所、土砂災害に関する知識等を記載した土砂災害ハザードマップを公 表します。

・土砂災害ハザードマップを活用し、警戒避難体制の整備、実践的な防災訓練等の 促進を図ります。

・森林には、水源かん養、山地災害防止等の公益的な機能があることから、神奈川 県や市民、事業者と協力し、間伐、枝打ち等の適切な森林管理の支援等を行い、 水源地域における森林の保全を図ります。

(2)健康 ア 熱中症

<懸念される影響>

・平均気温の上昇や真夏日の増加により、熱中症に罹

患するリスクや極端な暑さで 死亡するリスクが高まるおそれがあります。

<主な対策>

・熱中症を予防するため、ポスター、リーフレット等の配布及び市ホームページ、 広報紙等による予防・対処法の普及啓発を行います。

イ 感染症

<懸念される影響>

・今後、平均気温の上昇により、感染症媒介動物の生息状況等に変化が見込まれ、 これらが媒介する感染症の感染リスクが高まるおそれがあります。

<主な対策>

・感染を未然に防ぐため、市内に生息する蚊等、感染症媒介動物のウイルス保有状 況について定点調査を行い、その結果を市ホームページ等により情報提供すると ともに、市民への注意喚起及び予防・対処法の普及啓発を行います。

(3)自然生態系

<懸念される影響>

・気候変動による生態系の変化、種の分布域の変化、ライフサイクル等が変化する おそれがあります。

<主な対策>

・多様な生物を育む森林や里地里山の保全を進めるとともに、生物の移動空間とな る街路樹やビオトープの配置等による自然環境ネットワーク形成の検討等、気候 変動に対する順応性の高い生態系の保全と回復を図ります。

・生物の生息・生育分布の把握のための市民と協働して行うモニタリング調査の実 施等、種の分布域の変化を把握します。

(18)

(4)適応策の推進に必要な基盤的対策 ア 気温、水質等のモニタリング

<考え方>

・気候変動の将来予測には不確実性があるため、市内の気温、水質等のデータを継 続的に測定する必要があります。

<主な対策>

・大気常時監視測定局における大気の測定、市内の河川における水質の測定等、気 候に関するモニタリングを行います。

イ 適応策に関する普及啓発

<考え方>

・気候変動の影響への適応を効果的に推進するためには、市民、事業者及び行政が 気候変動やその影響について正確に理解し、市民一人ひとりの具体的な行動につ ながるよう、適応策に関する普及啓発を積極的に行う必要があります。

<主な対策>

・気候変動による影響や適応策の取組について、地球温暖化対策に関する各種イベ ント等を通して、普及啓発や情報発信を行います。

4−4 取組状況の報告

主な対策の取組状況については、毎年、本市の附属機関である相模原市地球温暖化対策推 進会議に報告するとともに、市ホームページ等で公表します。

(19)

参考資料 策定までの経過

○ 相模原市地球温暖化対策推進会議

地球温暖化対策に関する重要な事項について市長の諮問に応じて調査審議等を行うため、 相模原市地球温暖化対策推進条例第31条に基づき平成25年8月に設置した市の附属機関。

開催日 審議内容

平成27年 8月21日

相模原市における今後の地球温暖化対策の方向性について ( 適応策について、平成28年度を目処に実行計画に追加する) 平成27年11月18日 相模原市における適応策の検討状況について

平成28年 6月15日 気候変動の影響への適応策の検討について(骨子案を審議) 平成28年10月17日 ( 仮称) 相模原市気候変動の影響への適応策 原案について

○ 相模原市気候変動の影響への適応に関する検討会議

適応策の策定に関する庁内検討を行うため、平成28年4月に設置。18の関係課・機関 で構成し、具体的な検討を行う下部組織として、ワーキンググループを設置。

開催日 区分 審議内容

平成28年 5月16日 ワーキング 今後の進め方、適応策の骨子案について 平成28年 8月25日 検討会議 適応策の骨子案について

平成28年 9月21日 ワーキング 適応策の原案について 平成28年10月19日 検討会議

( 仮称) 相模原市気候変動の影響への適応策の策定 について

○ パブリックコメント

(1)募集期間

平成28年12月15日( 木曜日) ∼平成29年1月23日( 月曜日)

(2)募集の周知

市ホームページ及び広報さがみはら( 平成28年12月15日号)

(3)配布場所

環境政策課、各行政資料コーナー、各まちづくりセンター(城山、橋本、本庁地域、大 野南まちづくりセンターを除く)、各出張所、各公民館(青根、沢井公民館を除く)、各図 書館、市立公文書館

(4)意見提出数 1人( 2件)

【意見内訳】策定の趣旨に関すること・・・・・2件

(20)

相模原市気候変動の影響への適応策

発行日 平成29年3月 発行者 相模原市

編 集 相模原市 環境経済局 環境共生部 環境政策課

参照

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